歯科専門学校
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歯科専門学校とは
「歯科専門学校」についてご紹介します。一口に歯科専門学校と言っても、選ぶコースによっては、就業できる職種、仕事内容、資格の取得方法、勉強内容は様々です。
例えば、同じ歯科に関係していても「歯科衛生士」と「歯科助手」は、役割・必要な資格などが異なります。また「歯科技工士」は何を行う職種なのかなど、知らない専門分野が多く、何を目指して勉強すれば良いか悩む方も少なくありません。
スタディピアでは、歯科専門学校で得られる資格をはじめ、資格取得に必要な勉強内容、コースによる就職先の違いなどについて詳しく解説します。
目次
- 1. 歯科専門学校とは
- 1.1 歯科衛生士
- 1.2 歯科助手
- 1.3 歯科技工士
- 2. 歯科専門学校の勉強内容
- 3. 歯科専門学校の偏差値
- 4. 歯科専門学校の学費とその他の費用
- 5. 歯科専門学校で取得できる資格の取得率
- 6. 歯科専門学校の就職率と就職先
- 7. 歯科専門学校の受験
- 8. 歯科専門学校の選び方
- 9. 歯科専門学校を探す方法
- 10. 歯科専門学校を探すなら「ホームメイト・リサーチ」で検索する
- 11. まとめ
歯科専門学校とは
歯科専門学校とは、歯科に携わる仕事の勉強をすることにより、主に歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手を養成する学校のこと。
歯科衛生士のみ、歯科技工士のみを専攻する学校もありますが、これらも総称して「歯科専門学校」と呼んでいます。

免許取得条件は資格によって異なるため、所定カリキュラムの履修が必要不可欠。その上で国家試験に合格すると、それぞれの免許を取得することができます。
なお、専門学校によっては「ダブルライセンス」と呼ばれる、歯科衛生士と歯科技工士の両方の資格を取得できる学校も存在。興味がある方は、行きたい学校にその制度があるかを確認しましょう。また、日中働きながらキャリアアップを目指したい方は、夜間部がある学校がおすすめです。
続いて、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士の違い、資格取得までのフローをご紹介します。
歯科衛生士
【歯科衛生士の国家資格取得フロー】
「高校を卒業した人」
「一般短期大学・大学・大学院を卒業した人」「社会人」など
歯科衛生士専門学校(3年制)
歯科衛生士国家試験
試験合格後、歯科衛生士として就職
歯科衛生士は、歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上を目的として「歯科予防措置」「歯科診療の補助」「歯科保健指導」などを行います。歯科医師を中心にチームで行う歯科治療では、歯科衛生士が協働することで円滑に。また診療補助で求められることは多岐に亘ります。
範囲が幅広い歯科衛生士の業務は、能力だけでなく経験による積み重ねも重要。そのため、養成課程では様々な経験を積むための臨床実習も多く組み込まれています。
歯科衛生士の資格は、厚生労働省の定めた養成機関で3年以上の専門教育を受けることで国家試験の受験資格が得られ、その上で国家試験に合格すると歯科衛生士になることが可能。また、実習が必要なことから、通信教育のみで歯科衛生士の資格を取得することはできません。
歯科助手
歯科助手は、歯科医師・歯科衛生士が治療に専念できるようにサポートする職種です。主な仕事としては、会計、カルテの作成、レセプト集計(診療報酬計算)などを含む受け付け業務、治療器具の準備、院内の清掃などがあります。
歯科衛生士になるためには国家資格が必要ですが、歯科助手には資格が存在しないため、就業までの難易度はそれほど高くありません。また、歯科助手には行うことができない業務があり、就職後の収入も歯科衛生士と比較すると低めです。
歯科技工士
【歯科技工士の国家資格取得フロー】
「高校を卒業した人」
「一般短期大学・大学・大学院を卒業した人」「社会人」など
歯科技工士専門学校(2~3年制)
歯科技工士国家試験
試験合格後、歯科技工士として就職
歯科技工士は、診察した歯科医師の指示のもと、歯科治療に使う詰め物、被せ物、入れ歯、矯正器具、インプラントなどを作ったり、メンテナンスしたりする医療技術専門職です。
不足した歯を補うことで噛み砕く機能を向上させたり、審美面(しんびめん:歯並び、歯茎の色、口元などの美しさのこと)に配慮した歯を作ったりと、患者さんの健康面・精神面を陰から支えているのが歯科技工士。
超高齢化社会においては、加齢とともに不具合の出やすい歯をサポートする仕事としてニーズが高まっています。
高校卒業後に歯科技工士専門学校へ入学し、所定のカリキュラムを履修したあと、国家試験に合格すれば資格を取得することが可能。歯科衛生士と同様、技術が必要な職種なので、通信教育だけでは国家資格を取得できません。
歯科専門学校の勉強内容

歯科衛生士の授業傾向は、大きく「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」の3つ。座学だけでなく実習も行われています。
学校によって異なりますが、基礎分野は一般教養、社会福祉学、歯科英語、生物など、これから資格取得のために学ぶ土台となる部分。
専門基礎分野は、歯・口腔内のことに限らず、人の身体、患者さんが服用する薬に関する薬理学などの勉強を行います。口は消化器官の入り口として、食べ物だけでなく菌なども通過する場所。
そのため、食べ物がどういう経過をたどって消化されるのか、菌・食べ物が肺に流れてしまった場合はどうなるのかなど、口をスタートとした人体の仕組みについても学ばなければなりません。
専門分野は、歯科・歯科衛生士の業務についての専門的な勉強。3年次には、現場で必要とされるこの分野を中心に学習します。
一方、歯科技工士の授業では、歯と口腔内の構造について徹底的に勉強するのが特徴です。制作技術の座学だけでなく、扱う素材についての知識、人間の口腔内・顎の動きから人体の仕組みに至るまで、多くの知識を習得しなければなりません。
また、臨床実習を通し、歯科技工物の制作方法を1年間かけて学びます。そのため、2年間という短い在学期間でこなすカリキュラムの量は、決して少なくありません。なかにはコンピュータで歯の設計・加工を行うCAD/CAMを取り入れている学校もあります。
しかも、こうしたカリキュラムをこなしつつ、国家資格試験の勉強が必要。厚生労働省のサイトには、試験科目についての情報が掲載されているので、しっかり確認しておきましょう。
歯科専門学校の偏差値
入学試験の難易度は、各々の歯科専門学校に設けられた合格基準を満たしているかどうかで個別に判断されて決まります。大学入学の難易度を知るための指標として使われる偏差値は、専門学校では算出されません。
偏差値は模擬試験を実施し、全体の平均を50とした際の得点を相対的に表した数値。そのため、そもそも模擬試験を行わない専門学校の入学試験にはそのまま適用できないのです。
なかには面接だけで入学できるケースもあるので、募集要項をチェックしましょう。その分野について学びたい強い意欲なども合否の判断材料にされるため、一概に学力だけが高いことを求められる訳ではありません。
また、学校によっては受験倍率を公表していることもあるので、そうした情報から入学の難易度を確認できます。なお、歯科衛生士・歯科技工士の受験資格が得られる大学・短期大学は、高い偏差値の学校でも偏差値50程度です。
歯科専門学校の学費とその他の費用
歯科専門学校の学費相場は3年間で約300~350万円。このなかで、入学時にかかる費用は「初年度納付金」と呼ばれ、その平均金額は総額120万円前後です。初年度納入金には、「入学金」「授業料」「実習費」「施設費」「その他費用」などが含まれます。
授業料は、1年次で前後期合わせて60万円程度が平均的な金額です。なお、歯科衛生士・歯科技工士は技術を身に付けることが重要な職種。授業料に次いで実習費用が多く占めており、実習が多い学校・課程では高額になることがあります。
なお、2~3年次には入学金がないものの、それ以外の費用は必要。通う歯科専門学校が国公立か私立かによっても金額に差が出るので、学校ごとに詳しく学費を調べましょう。
また、在学中の授業料をアルバイトで賄うのは困難な傾向にあります。原因として授業や実習、レポートなどで非常に忙しく、通学中は余裕がないことが多いからです。しかし、歯科専門学校では奨学金制度の利用が可能。そのため、学費の準備が難しい場合は、奨学金制度の条件が合うかどうかも奨学金の有無と一緒に調べることをおすすめします。
歯科専門学校で取得できる資格の取得率
歯科専門学校では、歯科衛生士と歯科技工士の国家資格を受験する資格が取得可能。歯科衛生士の過去3年の合格率は95%を超え、歯科技工士も同様に過去3年で95%前後の合格率でした。そのため、必要なカリキュラムを履修して試験対策をすれば、ほとんどの方が合格しているという結果です。
なお、他にも在学中に取得できる資格があります。例えば、歯科衛生士の学科では、救急蘇生法、小児・新生児の心肺蘇生などを行う「上級救命士」をはじめ、「介護職員初任者研修」「医療事務」など。
歯科技工士の学科では、歯科助手資格の講習会修了証などが挙げられます。また、学校によっては、歯科衛生士・歯科技工士の受験資格を両方取得できるダブルライセンス制度も存在。通いたい専門学校で実施しているか確認しましょう。
歯科専門学校の就職率と就職先

歯科衛生士の就職先は、歯科医院・総合病院の歯科をはじめ、保健所、介護施設など。
その際、歯科衛生士がケアマネージャーなどの資格を取得している場合、ダブルライセンスの医療従事者として職場での付加価値を上げることも可能です。就職を見据えて、色々な資格取得を目指すことで、働き方を向上させることができます。
歯科技工士の就職先として、最も多いのが歯科技工所。歯科技工所は病院・歯科医院から発注された歯科技工物を作製するところです。
その他、歯科医院・総合病院に設けられた歯科技工室、歯科技工物の素材開発、歯科器材の研究開発をする企業などが挙げられます。もちろん、腕に自信があれば歯科技工所を新しく開設することも可能。また、日本の歯科技工技術は世界的にも水準が高いため、海外で活躍する方も増えています。
歯科専門学校卒業後の就職率は高く、100%を掲げる専門学校も少なくありません。専門学校の就職率の高さを支えるのは、就活対策を整備したサポート体制。卒業後の就職を見据えたサポートを受けられるのは心強いところです。
歯科専門学校の受験
歯科専門学校の入学試験の種類は主に4つ。いずれも面接・面談を行います。受験資格として、オープンキャンパス・イベントに参加していることが条件となる学校もあるため、該当する受験方法の条件を調べてみましょう。
入試方法 | 対象者 | 試験科目 |
---|---|---|
一般入試 | 高校卒業者、卒業見込み者、高卒認定試験資格者 | 国語、面接 |
推薦入試 | 高等学校長の推薦を受けた高校卒業予定者 | 書類審査、面接 |
AO入試 | 高校卒業者、卒業見込み者、高卒認定試験資格者 | 面談 |
社会人入試 | 高校卒業後1年以上経過した者 |
歯科技工士の入試では、適性試験として石膏彫刻などを取り入れている学校もありますが、決して多くはありません。なお、高校3年生は推薦入試の他、指定校推薦も実施している学校があるので、志望する学校にどのような入試方法があるのか個別に調べるのがおすすめです。
歯科専門学校の選び方
歯科衛生士の場合、専門学校に加えて短大・大学でも資格取得に向けて学ぶことができますが、そのいずれを選んでも国家資格の取得率に大きな差はありません。なお、歯科衛生士養成校を選ぶ際のポイントは、国家資格取得のサポート体制が充実しているかどうかです。
また、卒業後を見据え、介護ヘルパーの資格などの社会に出てから有益な資格が取得できることをアピールポイントにしている学校も存在。具体的な実習内容、自宅からの通いやすさなども確認しましょう。
一方、歯科技工士の場合は学校の数自体が少ないため、首都圏・大都市以外の方で自宅から通いたい場合、選択肢があまりない可能性があります。歯科技工士養成校は基本2年制ですが、自由診療などに対応する高度な技術を身に付けたい方は、3年制の学校も視野に入れることが必要です。
歯科専門学校を探す方法
自分に合った歯科専門学校を探すためにおすすめなのが、インターネット上の専門学校の情報サイト。
近所の歯科専門学校だけでなく、全国の学校を比較しながら調べられます。一括で資料請求できるサイトは、気になる学校に1校ずつ連絡をしなくても済むので、手軽に情報収集が可能です。
歯科専門学校を探すなら「ホームメイト・リサーチ」で検索する
施設検索「ホームメイト・リサーチ」でも、以下のような検索方法で「歯科専門学校」の情報を得ることができます。検索方法は、以下の6種類です。
- 地域別に検索
- 施設名を入力して検索
- 地図から検索
- 口コミから検索
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まとめ
歯は健康な体を維持していくためにも重要なパーツになるため、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士は需要が高い職種です。
免許取得条件は資格によって異なるため、所定カリキュラムの履修が必要不可欠。様々な方法で情報を集め、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士になるための勉強ができる、自分に合った歯科専門学校を見つけましょう。
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